【『悪知恵』のすすめ】鹿島 茂著
〜毒と妙薬に満ちた大人のための座右の銘寓話〜
※ 負け惜しみこそ精神の健康法なのだ!ラ・フロンティーヌの寓話に学ぶ処世訓!
※ 手が届かない富や地位を羨むのは愚の骨頂で、そんなものは『下郎の食うものだ』と馬鹿にしておけばいいのである。実際、フランス人の庶民はこうした負け惜しみ思考法によって、豊かでなくとも十分に幸せでいられるのである!
15 無知な友より、賢明な敵のほうがまし➡︎ラ・フロンティーヌの言う『賢明な敵』とは正しい損得勘定ができる敵のことであり、『無知の友』とは損得の判断がつかずに、一時的な感情(正義感、友愛)にかきたてられて行動を起こしてしまう味方のことである。
22 働いて自分だけが豊かになりたがる日本人➡︎働いて自分だけが豊かになりたがる我利我利亡者の日本人は!?
※『アリとキリギリス』はフランスでは『アリとセミ』だった!
30 人とは微差に過剰反応するものである➡︎『イソップ寓話』のウシと同じくらい大きくなりたいと思ったカエルの話しで、身分不相応なことはするべからず!
※ 教訓➡︎人は、彼我の差があまりに大きいときは無関心になるが、隣人(同僚)との小さな差には非常に神経質になり、誇りを傷つけられたり、反対に過剰反応するものである。
37 騙し騙されれば人生にとって絶対に回避できない
44 たとえ飢え死にしようとも、孤高に生きる
58 ライオンの言う『おいしい話』を簡単に信じるな
65 最も強い者の理屈は、つねに最も正しい
72 小さい親切は、大きなお世話である
79 わが身の不幸は、ふりかからなければわからない
93 最も恐るべき敵は、ときには最も矮小な敵である
100 性格のよくない人に何かを与えると、必ず後悔する
107 人の背負っている荷物はそれぞれ違う
113 人間はときに自分より小さなものの助けを必要とする
119 自分より臆病なやつを、見つけられない者は、この世にいない
140 得意なものと好きなものは必ずしも一致しない
146 人の欲はエスカレートするものである
153 世の中には偽りの噂を流す悪意ある人間がいる
173 危険が迫っているときでも、甘味なる歌声は邪魔にならない
193 恋がわれをとらえるとき、賢い知恵は消えなくなる
205 海は素晴らしいものを約束するが、それを当てにしてはいけない
218 遠くから見ればたいした人物だが、近くから見るとろくでもない
224 復讐は、その後の償いを秤にかければ割にあうものではない
230 つきあうなら、同じ身分の人にしておくほうがいい
236 手中にある一匹の魚は、いつか手に入る二匹の魚より値打ちがある
254 金の卵を産むメンドリの腹を裂いてはいけない
267 予測できない未来に値打ちをつけることを『博打』という
273 勇気を試す本当の試金石は、差し迫った危険のうちにだけある
286 現状は決して満足させることがない。いつも最悪の状態である
上記は、生き残るにはフランス人的賢さに学べと、鹿島茂先生が書かれた【『悪知恵』のすすめ】880円の本ですが、フランス人と日本人の考え方の大きな大きな違いがわかりますよ