【事故現場清掃人】高江洲敦著
〜死と生を看取る者、この世の始末請け負う〜
あなたの“死に様”かなえます!事故物件取扱数3,000件!
心ならずも倒れた者たちの人生を受け止め後始末をつける特殊清掃の現場から見届けた壮絶な死と生、愛の物語。
スマートフォンが爆発的に普及してSNSを介したコミニケーションが一般化し、AIやロボットは至るところだで活用され、その結果、人と社会、人と人との関係が根本から変わりつつある!
この10年の変化がもたらしたもの、それは人々の『孤立』だと思います。
プロローグ 真の依頼人は故人である!➡︎死者のエネルギーを感じる。
第1章【誰ひとり偲ぶ人がいない孤独な死】ー関わりを拒絶した無縁社会の姿
30 身元不明の死者『行旅(こうりよ)死亡人』➡︎山林や河川、空き家での死が増え続けている。
※日本では10年後には一般住宅の4戸に1戸が空き家になる。
33 真の『孤独死』とは➡︎現代は無縁社会といわれ、孤独死が大きな問題に。
※誰にも看取られないで死亡する人は年間32,000人以上も。
※孤独死とは、故人の死を誰ひとり偲ぶ人がいない状態の人。
※ 全世帯数の27%、4世帯の1世帯が一人暮らし。生涯未婚者も増え続けている!
44 中年男性の孤独死➡︎60歳未満が全体の約4割も。
46 生活習慣の乱れが孤独死を招く➡︎孤独死した人は、極めて不摂生な生活を送っている人、体調不良でも市販の薬を飲んでいる人が多い。
※ 糖尿病やアルコール依存症の人が多く、内臓系のガンを患っていた人は遺体の死臭が酷い!
47 人を“殺す”部屋の共通点➡︎共通点は“湿気”が異常だ。カビが人を殺す!
54 新型コロナウイルスがもたらすもの➡︎孤独死が急激に増えると!自殺者が急増している事実!
第2章【自ら命を断つ人々】ーからだの寿命と心の寿命
70 自殺の覚悟➡︎
73 遺書に残された『謝罪』と『恨み』➡︎人は、病や怪我で苦しんだ末に、健全な精神のもとで自ら死を選ぶことがある。
75 からだの寿命と心の寿命➡︎何かの原因で苦しい思いをしているとき、その原因がなくならない限り救われることはない。
※私は、幸せは苦しさの反対側にあるのではなく、苦しさのすぐ隣にあるのではないかと思う。
81 記憶の清掃➡︎
第3章【生きづらさの果てに】ー繊細すぎる魂と不安が命を奪う
90 現場から見る精神疾患➡︎ADHD、パニック障害、うつ病、統合失調症、不安障害、認知症など、精神疾患の患者数は400万人以上に。
※精神疾患の人は、他者の感情を汲み取る能力が不足しているがゆえではないか。
95 母子が暮らす家で起きた孤独死➡︎
104ペットに看取られる➡︎
110 特殊な性癖を持つ人々➡︎
第4章【遺族たちの愛】ー与え続けた者が死後与えられるもの
137 夫を亡くした古いアパートに住み続ける➡︎
141 与える者は与えられる➡︎他人に惜しみなく与えられる人は、他人から与えられる人。他人なのに遺骨を引き受ける人がいた!
第5章【死後の世界】ー相続・供養・お墓・・遺族の現実
155 遺族に拒絶される遺産➡︎
161 死後を案ずる人々➡︎遺骨を産業廃棄物の処分はできない。寺院や霊園で永代供養をするお金がない多くの人がいる。
第6章【生まれくる命】ー故人から子どもたちへの恩送り
179 不幸の上に成り立つビジネス➡︎
182 児童養護施設『コガモの家】➡︎将来、児童養護施設を作りたい!
185 故人から子どもたちへの『恩送り』➡︎
187 命を守るお金と知識➡︎
191 死に様から生き様を学ぶ➡︎生きるためにはお金と知識が必要である。その一方で、お金を貯め込むこと自体にそれほど意味はない。児童養護施設を作り未来の子どもたちにお金と時間とエネルギーを使いたい(山本と同じ)
エピローグ【日本から孤独死がなくなるときー貧困が増え続けているが、不健康な生活習慣から体を壊したか、お金を稼ぐ方法や援助を受ける方法を知らないからか、乱暴に言えば、大きく二つ。人との触れ合いの気薄さが原因では。
208 あなたの死に様、かなえます➡︎孤独死が増えている原因は、『居場所』がないということ!
※ 日本の人口が減少して行くとき、社会に行き場所を失った人たちはどうなるのか?
※ 農業や漁業、林業などの一次産業に活躍の場を見出すのでは
211 生きることの意味➡︎人生における判断の基準は、『好きか嫌いか』と『できるかできないか』のふたつ!
上記は、高江洲敦さんが書かれた【事故現場清掃人】死と生を看取る者の1,300円の本ですが、独身者が増え続け、独り住まいが増え続け、一緒に生活していても、お互いに一切関わらない人たちが増え続けている世界でもあり得ない日本人の多さ