【精神科医が見つけた3つの幸福】樺沢紫苑著
今まで30冊くらい出版していますが、私的には過去最高傑作だと思います。内容から抜粋して紹介します。
「お金だけじゃ幸せになれないよ。でもお金は必要だ」これはよく聞くセリフですね。
ではなぜ、お金だけでは幸せになれないのか?
どうしたら幸せになれるのか?
これらの疑問を、科学的に証明されているデータを元に紹介したのがこの本です。
幸せのポイントは、特に3つの脳内物質だといいます。
・ドーパミン
・オキシトシン
・セロトニン
お金が入ったり、収入が上がったらうれしいですね。そのときはドーパミンがバーンと出ます。気分が上がります!
●ドーパミン的幸福
私の会社は、4月1日で、創業14年目になりました。初年度の年商は200万くらい。
それが2冊出版した3年目に、1000万円台に大躍進!
それはもちろんうれしかったです。
でも、その喜びは短期間で薄れていき、「次は2千万だ!」となっていました。
樺沢によると、「ドーパミンの持続期限が数ヶ月から半年くらい」だからだそうです。
そういえば、1千万円を超えた喜びの期間は、数ヶ月くらいだったような気がするなあ。
●オキシトシン的幸福
赤ちゃんを見ると可愛いと感じます。ペットがいると癒されます。
パートナーとスキンシップをしていると安らぎます。
気の合った仲間と飲んでいると時間がたつのを忘れます。
こうしたつながりから得られる幸せを、『オキシトシン的幸福』と呼ぶそうです。
「赤ちゃんを育てるのはもう飽きた」
「ペットは、もう半年飼ったから飽きた」
とはならないですよね。
オキシトシン的幸福は、つながりによる幸福感。飽きることはなく、持続するのです。
●セロトニン的幸福
セロトニン的幸福は、一言でいうと「心と身体の健康」
・体調がいい
・気持ちがいい
・リラックスできる
特におすすめなのが、朝の散歩だそうです。
コロナになる前には、散歩なんてしたことはありませんでした。時間の無駄とさえ思ってた。
でも、コロナになってから、よく歩くようになりました。
週に4〜5日は、5キロ〜8キロほど歩いてます。
そろそろ散歩が習慣になってから1年くらいになりますが、
「青空にはもう飽きたね」
「自然はもこりごりだ」
なんてことはありません。
青空は毎日でも気持ちがいいです。
何回でも何年でも持続するのです。
散歩や森林浴、瞑想など、健康で爽やかな気分を味わうことでセロトニンが出ます。
「うつ症」とは逆にセロトニンが足りていない状態です。セロトニンが低下すると感情のコントロールが効かなくなり、イライラしたり怒りっぽくなり、カッとしやすくなる。
セロトニン不足になると、「腰が痛い、膝が痛い、頭が痛い、肩がこる、疲れやすい、全身がだるい」などなどの原因にもなる。
さらにセロトニンが著しく下がると、衝動性が高まります。
キレやすくなり、「死にたい」という考えと結びつくと自殺につながります。
セロトニンは、生きるための必須のものなんです。
●優先順位が大事
ということで、優先順位は明確だと、樺沢は力説します。
1,セロトニン的幸福
一番大事なのは、セロトニン的幸福。
睡眠が7時間を切ると、セロトニン不足になります。
6時間切ると赤信号。
睡眠を犠牲にして仕事をしている人は要注意。大きな反動が来るのです。
2,オキシトシン的幸福
健康を確保したら、次はつながり。
家族、パートナー、友人とのつながりで、オキシトシン的幸福を満たすことが必要です。
家族を犠牲にして仕事に没頭した人の末路は、みなさん十分にご存知なはず。
なのに、仕事を優先して家族をないがしろにしている人は多いです。
3,ドーパミン的幸福
セロトニン、オキシトシンが満たされたら、
次はドーパミン。
毎日同じことの繰り返しからは、
ドーパミンは得られません。
目標を設定して、安心領域を出て、
新しいことにチャレンジしていくことで、
ドーパミンは得られます。
『幸せってなんだろう?』
古代の哲学以来の疑問は、
この3つの脳内物質で解説できます。
この本は366ページもあります。
3つの脳内物質を増加させるための
具体的なスキルもたくさん紹介されています。
幸福度爆上げは間違いなしです。
★『精神科医が見つけた3つの幸福』樺沢紫苑著