成功法則【5%の5%の仲間入り】への道No.2,981

【倫理の道標【丸山敏雄先生の発見した幸せになる生活法則】星 孝幸著

〜あなたは実践していますか?〜

妥協なし愛で叱る

誰れでも、嫌われたくないです。

適当に愛想のよいことを言う。

だが、それでは人は育たない。

真の愛情があるなら、叱るべき時に、

叱る勇気をもたなくていけないです。

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ものわかりのよい師匠であれば、

どんなに楽でしょうか。

しかし、それでは人は育たない。

ある婦人が、丸山先生に経営の心構えについて

倫理指導を受けたのです。

丸山先生は、婦人の目を優しく見つめて言いました。

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奥さん、あなたはご主人の言われることを、

何でも『ハイ』ときけますか?

とっさのことに、婦人は、こう答えました。

「サァ、どうでございましょう」

その瞬間、丸山先生の顔色がサッと変わりました。

「ばかものっ!」

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縮み上がるような大きな声でした。

婦人は思わず、畳に額をこすりつけたのです。

自分で自分のことぐらい、わからないのかっ!

目の玉が飛び出るような剣幕でした。

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婦人はしばらく頭があがなかったのです。

もうよい、頭を上げなさい

丸山先生は、経営の道を懇々と諭したのであった。

愛は技巧ではない心です。

叱ることは愛のほとばしりです。

感情にまかせた腹立ちまぎれの叱り方では

人は変わらないです。

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それは叱るのではなく、単に怒っているに等しいです。

欲得でなく、相手のために真剣になる。

その本気の叱りを忘れてはいけないのです。