【胃薬や鎮痛剤他の薬にはアルミニウムが入っている】内海聡医師
胃薬にはアルミニウムが入っているものがある。
アルミニウムイオンの摂取がアルツハイマー型認知症の原因のひとつであるという説があり、これについてはまだ確定たる結論は出ていない。
この説は、第二次世界大戦後、グアム島を統治した米軍が認知症の率が異常に高く、地下水検査でアルミニウムイオンが非常に多いことがわかったのが元になっている。
雨水と他島からの給水によってその率が激減したこと、また紀伊半島のある地域で認知症患者が突出して多く、これも上水道の完備により激減したことが根拠とされる。
後者も地下水中のアルミニウムイオンが非常に多かった。
もっともこれらの調査例は完全な根拠とはなりえないともいわれており、より詳しい医学的追求が必要であるとされる。
アルミニウムは脳の認知障害についてはまだ不明な点があるが、腎臓障害や末梢神経毒を呈することは脳内の事よりも証明されている。
その事もありWHO(世界保健機構)では、 成人50kgの方の、1日許容摂取量を最高50mgと規定している。通常の一般人の1日摂取量は人にもよるが数mg程度で、多くても10mgとか20mgという程度だ。
では胃薬にはいくらのアルミニウムが入っているのだろうか?
例えば代表的なスクラルファートの添付文書を参考にすると、スクラルファートには一日量で400mg~500mg近いアルミニウムが入っているのだ。
他にも市販薬などでもアルミニウムが入っているものは枚挙にいとまがない。
このアルミニウム胃腸薬以外にもバファリンなどの解熱鎮痛薬にもアルミニウムは含有されている。
詳しくは自分で調べてみてもらいたい。
なぜこんなに入っているかは自分で考えてもらいたい。
胃に関してもう一つ避けて頂きたい治療がある。
それが胃ろうだ。
この胃ろうが価値を為すのは難病で食べなくなった人(例えばALS(筋委縮性側索硬化症)など)に対して行うものくらいしかない。
はっきり断言すれば現行のほとんどに使用されている老人や脳疾患の後遺症などに用いられているものは、延命栽培治療と呼ぶにふさわしい。
これは科学の問題だけでなく価値観の問題も入ってくるのだが、某医師は今まで老人たちに対して胃ろうをやってほしいかと聞いた時に、ただの一人たりとそれを望んだ人たちがいなかったそうだ。
多くの人が胃ろうして良かったかを悩むのは当然のことだが、当事者がやらないでくれというのも当然のことである。
しかし医学者にとってはお構いない。
その専門家の助言とやらはみせかけの善意というあんで包んだカネという誘惑でしかないのだ。