成功法則【5%の5%の仲間入り】への道No.3,249

【病気になりやすい人の特徴と前兆】=誠敬会クリニックの吉野敏明医師

元女子プロレスラーの北斗晶さんが乳がんになり、その後リンパ節転移と5年生存率50%という衝撃のニュースがありました。「うつ伏せになって床に転がったときに、右胸がチクっとしたのです。」前兆はあったのです。12人に1人が乳がんになると日本女性では言われています。危ない病気であるがんや生活習慣病になりやすい人やその前兆はあるのでしょうか?

①『身長の高い男性は悪性リンパ腫にかかりやすい!』

国立がん研究センターが行った’90年から16年間にわたって、40~59歳の男女約1万5000人を追跡調査した結果によると、身長の高いグループが悪性リンパ腫になるリスクは、低いグループの1.38倍とのこと。ただし、これは男性のみに見られる傾向で女性ではないそうです。

②『女性では背の高い人ほどがんになりやすい』

これは、オックスフォード大学の研究者が1996年から5年かけてイギリス人女性130万人を対象に行った調査です。新潮が152.5cm以上の女性は10cm背が高くなるにつれてがんの発症リスクが16%ずつ高くなります。たとえば、175cmの女性は、152.5cmの女性よりも、がんになる危険性が1.37倍高いというのです。がんの種類によって若干異なるそうですが、10cm高くなるごとに大腸がん1.25倍、乳がん1.17倍、子宮頸がん1.19倍、腎臓がん1.29倍、白血病1.26倍などという具合に、それぞれのリスクが英国人女性では高まるそうです。

③『身長の低い人のほうが脳卒中になりやすい』

一方、同じく国立がん研究センターがんセンターの調査では、身長が低いグループの脳卒中発症リスクは、身長が高いグループの1.6倍もあることが判明した。

④『離婚して再婚しない男性は短命』

カリフォルニア大学リバーサイド校のハワード・S・フリードマン博士の調査によると、離婚して再婚しなかった男性は短命で、その65%以上が70歳前に死亡しています。さらに妻と死別した男性の場合、そのほとんどが数年後に死亡しているのです。ちなみに、女性は夫に先立たれても寿命に影響はみられないそうです。女性のほうが強い様です。

⑤『夫に加え、子どもや親と暮らしている女性は心筋梗塞など虚血性心疾患の発症リスクが高い』

これもがんセンターの研究データです。夫婦二人暮らしの女性とくらべて、夫と子どもと暮らしている女性は虚血性心疾患のリスクが2.1倍に、さらに夫の親と同居した場合、そのリスクは3倍になるそうです。これは子育てと同時に親の同居というストレスが原因ではと考えられています。舅や姑だったらストレスはいっそう強まるでしょう。ストレスは心臓を養う冠動脈の動脈硬化を進め、心臓の負荷を増大させるので心筋梗塞の原因となります。

⑥『テレビを見すぎると寿命が縮まる』

オーストラリアのベーカーIDI心臓糖尿病研究所の研究では、男女8800人の8年間にわたった調査により、テレビを見すぎると寿命が縮まるという研究結果を発表しています。

1日の視聴時間が1時間増えるごとに、死亡リスク全体が11%増加し、なかでも心血管疾患による死亡のリスクは18%、がんのリスクも9%増加することが判明しました。さらに1日4時間以上テレビを見ている人は、2時間未満の人に比べて心血管疾患による死亡リスクが80%増大するのです。
みなさん、当てはまることはあるでしょうか?リスクが高いということと、絶対に発症することとは違います。

病気には前兆があると同時に、自分が「どのような病気になりやすいかのか?」を知っておくことがリスクと同時に大切なのです。