成功法則【5%の5%の仲間入り】への道No.3,491

【エンド・オブ・ライフ】佐々涼子ノンフィクション作家

〜『命の閉じ方』をレッスンする〜

★Yahooニュース 本屋大賞2020年 ノンフィクション本大賞ノミネート203c.png

『死ぬ前に家族と潮干狩りに行きたい・・』患者の最期の望みを献身的に叶えていく医師と看護師たち。最期を迎える人と、そこに寄り添う人たちの姿を通して、終末期のあり方を考えるノンフィクション!

★200 名の患者を看取った看護師は、自らの死をどう受け入れたのか?在宅での終末医療を描くノンフィクション。

看護師たちは看取りの日をほぼ正確に予測していた。私のような素人にも、ぼんやりとわかる。彼は葉桜の頃に逝くのだ。

61 『予後を気にして生きていたら、それだけの人生になってしまう。私は僕自身であって、「ガン患者」という名前の人間ではない。病気は僕の一部分でしかないのに、ガンの治療にばかり目を向けていたら、ガンのことばかりを気にする人生になってしまう。闘うのではない。根治を願うのでもない。無視するのでもない。ガンに感謝しながら、普段はガンを忘れ、日常生活という、僕の『人生を生きていきたいんです』

69 ある医療関係者はこう漏らした。「大学では内科、外科、循環器科と専門の科がそれぞれ決まっていて、それぞれの教授がつく。彼らは専門の科に縛られて、痛みをとることにまで手が回らない。大学の中でもヒエラルキーがあり、緩和ケアは低く見られがち。医師は患部を治すことにしか興味がない人が多い。

71 近代ホスピスの創始者といわれるシシリー・ソンダースは、痛みには4つの種類があり、❶身体的な痛み ❷精神的な痛み ❸ 社会的な痛み ❹ スピリチャル・ペインがある。

105 人生は不公平だ。私の母のように健康に気を配る人が病気になり、喫煙をし、飲酒する人が長生きすることもある。

132 在宅での療養を支えるのはチームであることが多い。医師、看護師、特にヘルパーさんの関わり方が生活の質に大きく大きく影響する!

142 人生100 年と言われているが、家族愛という言葉で、何かを抱え込んだり、縛られたりする人は増え続けるだろう。

25fc.pngガン患者さんの終末期の在宅看護のあり方、死に方を考えている山本にとって、一気に読んだ佐々涼子ノンフィクション作家の【エンド・オブ・ライフ】1,700円の本は、死に方やガン患者の終末期の生き方を考えさせられた重い内容ですが、多くの人に読んで頂きたい素晴らしい本でした203c.png